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名前 もも
年齢 36
住んでる都道府県 大分県
性別 女
受験回数と受けた年度すべて 3回 H19 H20 H21
合格不合格の別
合格 ※当時27歳
2 現在の仕事内容
教員
3 受験当時の仕事と今の仕事(変わった人だけ)
受験当時:臨時職員、今:教員
4 試験合格したかった動機
色々な子どもがいる教育現場で、それぞれの子どもに向き合って教育をしたかった為。
私は小学校を選択しましたが、
中学校、高校は家庭科の免許を取っています。
元々、食に興味があったからというのが一番の理由です。
人は食べたものでできています。しかし、一番後回しにされそうな事です。
近年、身の回りにはたくさんの食べ物があふれています。
子どもを育てている保護者は共働きが多く、「食」に意識を向けている人は少ないです。
(例えば、時間がないから惣菜、インスタント食品、外食など)
悪いという意味ではなく、
子どもが成長するときに、食について考えたり、教えてもらえる機会が少ないです。
実際、
教育実習や現場で会った子どもたちは、調理実習をする時、教科の勉強をするよりも生き生きしています。
「授業で作った〇〇、家でも作ったよ」と嬉しそうに話してくれます。
学習したことを実生活で生かしている姿を見て、
そんな子どもたちの姿を見たいと思い「家庭科」を選択しました。
残念ながら、「家庭科」は年に1人採用と募集人数が少なかったので、
小学校の採用試験を受けることにしました。
5 利用した業者:東京アカデミー(土日コース)
使用した教材の名前:
【参考書】教員採用試験対策 専門教科 小学校全科
教員採用試験対策 教職教養Ⅰ(教育原理 教育史)
教員採用試験対策 教職教養Ⅱ(教育心理 教育法規)
【問題集】教員採用試験対策 専門教科 小学校全科
【セサミノート】教員採用試験対策 専門教科 小学校全科
教員採用試験対策 教職教養
6 科目別で うまくいかなかった科目別の教材、勉強方法と理由
教職教養:
金銭面から始めは独学で学習していた。参考書をみながらセサミノートをまとめ、問題を解くという形での勉強方法だった。
しかし、
教職教養は、教育法規の法律関係の問題が難しく、また暗記する量も多かった為、
独学ではポイントがわからず時間がたくさんかかってしまった。
時間がかかったわりに問題を解こうとすると理解できていないという状況が生まれた。
→その後 東京アカデミーに入会し、学習していった。
7 科目別で うまくいった科目別の教材、勉強方法と理由
教職教養:
東京アカデミーに入会したことで、過去の問題の傾向を分析した内容を授業で扱ってくれたり、
内容の関連性をポイントを絞って教えてくれたので理解しやすかった。
授業で内容を理解して、家で問題集を解き、間違えた問題は印をつけ
1週間の間に1回やり直しで解くようにした。
また、問題集で解いた問題の内容が出ていた部分を参考書にラインを入れた。
問題数を重ねると何度も印がついている部分が分かり、出題されやすいということが発見できるようになった。
一般教養:
参考書等は買わず、東京アカデミーで配られた問題プリントのみの学習だった。
試験範囲が膨大な為、あまり重きを置いて学習しなかったが、
小学校全科と似ている部分もあった為、解くことができた。
小学校全科:
東京アカデミーの参考書と問題集で学習した。
問題集や過去問をたくさん解き、出てきた内容の所は参考書にラインを引くようにした。
するとどの内容が出題されているのか分かった。
また、自分の苦手な覚えられない内容は、小さめの紙に書いて、壁やいつも過ごす場所に貼っておき目に触れるようにした。
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8 うまくいかなかった時間管理、スケジュール。
小学校の日課表のように曜日毎に固定した時間割を1つ作成し実行した時、
うまくいかなかった。
週によって想定外の予定が入ったりするので、計画している内容ができないことがあった。
また、「頑張らないと」という焦りの気持ちから、余裕なくスケジュールを組んでいたので、
その日できなかった時にその後の学習で変更しにくかった。
朝方の学習が良いと聞いたので朝方、学習する予定にしていたが、
私が朝起きるのが苦手だったので計画どおりできないことが何度もあった。
「逆に どんな時間管理、スケジュールで勉強してたらうまくいったか?」
試験範囲から逆算して、月別、週別、日別にタイムスケジュールを考えると上手くいった。
特に1週間や1日の目標は細かく立てることで取り組みやすかった。
また、夜型だったので自分の生活リズムに合ったスケジュールを立てると進みやすい。
しかし、朝は学校や仕事に絶対に行かないといけない状況なので、眠くても起きないといけない。
朝方に勉強すると「もう少し寝ていたい」という気持ちになり弱い自分の心に負けてしまった。
暗記ものは、バスを待つ時間や休憩中など
ちょっとした細切れ時間を使うと わざわざ暗記の時間を確保しなくていい。
「その他の時間」を「考える問題」に時間を使えるので有効だった。
9 専門科目、必須科目 選択科目
【一次試験】
・一般教養
・教職教養
・小学校全科
・実技試験(ピアノ、水泳25m、マット)
・個人面談
【二次試験】
・模擬授業
・集団討論
・論文
10 本番で捨てた科目(免除科目以外)
一般教養
11 エントリーシート、面談対策に使った教材、講座、訓練法
「学生の頃:」
エントリーシートや面談対策には、試験対策担当の教授に見てもらい、アドバイスをもらった。
「現場で働き出して:」
管理職に見てもらい、
自分の思いが伝わっているか?
試験官の立場からのアドバイスをもらって、修正、改善していった。
教職員組合が開催している採用試験対策講座にも参加して面談の練習をした。
面談では用意していた事が聞かれない・・という予測できない場合もあるので、
それに慣れるため、いろんな人と面談練習が自信をもたらした。
両方の場合を経験して、
面談対策では、
まず聞かれるであろう教育問題に関しての
自分の考えをノートにまとめておく必要がある。
これは、論文を書く時にも使えるので、まとめておくと良い。
そして、「人前でそれを自分の言葉で話す」という本番を意識した練習をする事で
当日冷静に話す事ができた。
「予測と実際の現場の違い」
色々な場合を想定して、聞かれるであろう事に対しては準備をしておく必要があるが、
どんなに準備をしても用意していない質問がくることもある。
その時に?
少しでも自分の意見が言えるように、日頃から意識してニュースを見たり、
県の教育委員会HPに記載されている「教育方針」をチェックしておくとよい。
13 論文のテーマ名と 対策準備についての善し悪しの区別、経験談
論文のテーマ名:
不登校の児童に対する担任として、児童理解の観点から関わり方について具体的に述べよ。
「論文対策:」
論文は最低でも3回は実際に書き、書き方の枠組みを作っておくと良い。
例えば、最初にテーマに関する教育現場の課題や現状、問題提起を書く。
次にそれに対する自分の意見や考えを与えられた観点から書く。
観点は2〜3つ程は入れて説得力のあるように書いていく。
最後に自分の考えを短い言葉でまとめ、今後につながるようにテーマについてまとめる。
論文に使うキーワードとして県の教育委員会HPに記載されている「教育方針」をチェックしておくとよい。
そして、
県がどのような事に力を入れているのか理解した上で、そのキーワード的な言葉を論文に入れていくと更に効果的。
その場でいきなり論文を書く・・というのは難しいため、
自分の論文の書く型(構成)をあらかじめ決め、
その型に合わせて出された問題に対する論文を書いていく方が、
書く内容を吟味する時間に当てられるため効率が良かった。
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14 教養についての善し悪しの区別、経験談
一般教養については範囲が広く、なかなか点数につながりにくいため、問題集を解くだけにして、他の問題の合間に気分転換に取り組んだ。
15 時事問題についての善し悪しの区別、経験談
時事問題については、毎日朝のニュースをご飯を食べながら見たり、大学や職場にある新聞も読んでおくと心強かった。
この事だけに時間をかけるのは、もったいないので、ちょっとした時間や隙間時間に取り組むようにすると効果的だ。
結局
時事問題についても
・「教師」として自分はどのようになりたいのか?
・どんな教育を子どもにしていきたいのか?
そこを答えられるように自分の考えや思いをハッキリさせておくと、
どんな問題が出ても最後は、自分の柱の部分に繋げられる。
自分の「教育に対する思いや情熱」はハッキリとさせておく必要があるのです。
16 試験点数結果
筆記7割、実技8割くらい点数を取った。
17 総括
【自分が攻略できた一番のポイント】
・独学についての個人的な感想、失敗
独学で始めるのは、手探り状態からのスタートなので時間がかかる。
実際、独学でしていても何がポイントで、どこが重要なのか?分からない。
回数を重ねれば、試験の傾向や対策も分かってくるかもしれない・・
が、
時間と労力がすごくかかる。
それよりは、東京アカデミーなどの公務員学校で学んだり、採用試験を経験してきた人に教えてもらう方が効率的だった。
・失敗から生み出した自分なりの学習方法
攻略できた一番のポイントは、
他の人から見てもらいアドバイスをしてもらう事だと思う。
自分で学習すれば点が取れるような筆記試験は自分との戦いなので、
時間の使い方を工夫したり、科目ごとにメリハリをつけて学ぶと効果的だった。
しかし、
自分だけでは客観的に見れない、個人面談や模擬授業、集団討論、論文においては、
色々な人から見てもらい、それぞれの視点からのアドバイスを自分の中に取り入れていく方が、
改善点がはっきりしてよかった。
試験官から見られるということは、自分目線ではなく自分を見てくれる人にどのように写っているのか?
また 「伝わっているのか?」を客観的に理解しなければいけない。
そして、そこから課題を分析し、改善、実行していく事でより質の高いものができてくると思った。
試験科目によって、自分でできるところ、他の人のアドバイスが必要なところを自分自身がきちんと把握し、取り組むと成果も出ると思う。
「なんだかうまくいかないな・・」と思った時がチャンスであり、合否の分岐点だと思う。
うまくいかない時こそ、その原因を冷静に見つける事が必要。
最後に
教員採用試験は、試験内容も多く大変だが、
受ける科目によって自分に合った学習方法を見つけていくと良い。
また、
一人で学習するだけでなく、
他の人と教育について語り合っていくうちに新たな視点や考えが出てきたりする事もあるので、
そういった事も取り入れながら試験に向けて取り組んでいってもらいたい。
「なぜ教師になろうと思ったのか」
「教師として自分が大事にしているものは何なのか」
自分に問いかけながら自分軸を作り、
出会うであろう子どもたちが憧れるような教師を目指していって欲しい。
ももさんからの返信
ネットにアップしていただいた記事を拝見させてもらいました。
言葉足らずで伝わりにくいかな…と思っていた所が、
言葉を補って頂いていたり、構成もわかりやすくして頂いて、
私の伝えたかった事がすごく分かりやすく書かれていました。
プロの手にかかるとこんなに素敵な文章になるんだと驚きました。
ありがとうございました。
また、機会がありましたらよろしくお願い致します。
おしまい)^o^(